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心の障害について

心の病気は精神病・神経症・心身症の3つに大分類できます。多くの場合カウンセリングや、薬剤での治療を長期的に行い、改善を目指します。中には家族の再教育が必要なケースも少なくありません。一方、知的障害や自閉症など先天的、身体的な要因が絡む障害の根本治療は難しいとされています。その病気をよく理解することからはじめましょう。

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性器いじり

2-3歳前後に見られる、性器をいじったり物にこすり付けるような行為です。

症状
性器を触ったり、物の角などにこすったりします。

原因
性の発達段階でありうることなので、特に異常なことではありません。
治療方法

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吃音(きつおん)

いわゆる、どもると言われる状態です。

症状
話すとき、最初の音を繰り返したり、音を伸ばしたりします。発声が困難なときは顔をしかめたり、体を動かすなどのしぐさをすることもあります。2-3歳頃に多く発症します。

原因
語彙が急速に増え、話をしたいという意欲が盛んな時期に、発音しにくい言葉があって言葉に詰まることや、左利きを無理に矯正したりといったことがきっかけで発症します。
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夜驚症(やきょうしょう)

3-5歳頃の子供が睡眠中突然飛び起きて泣き出したりします。

症状
夜中に突然おびえたように泣き出したり暴れたりします。立ち上がって歩き回るなどという行動をとることもあり、この場合夢遊病といいます。話しかけても反応が無く、やがて再び眠りに落ち、目が覚めたとき本人は覚えていません。

原因
昼間の刺激的な体験や心理的葛藤による反応と考えられています。夜驚症の子供の8-9割は血縁者にもに夜驚症の経験者がいることから、遺伝的傾向があると考えられています。
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緘黙症(かんもくしょう)

言語障害や知能障害がないのに言葉を話さないことを緘黙といいます。誰とも口をきかない全緘黙と、幼稚園などに行くと話せなくなる場面緘黙があります。

症状
幼稚園などに行くと、言葉が話せなくなるだけではなく、体が硬直したり、給食が食べられなくなったりします。長期にわたって症状が続くと、知能が正常であるにもかかわらず学習に支障が出たり、成人しても社会生活が営めなくなります。

原因
緘黙症は、自意識の発達が早く、繊細な子供に見られるといわれています。そういった子供を支配的な性格の親が過度に叱ったり、また、集団の場で大勢に笑われたりしたりといった経験などが原因となって発症することが多いと考えられています。
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チック障害

無意識に体が動いたり声が出たりする病気です。

症状
運動性チックとよばれる症状は、瞬きをしたり、口をゆがめたり、肩をねじるようなしぐさが無意識に行われ、音声チックと呼ばれる症状は、咳払いをしたり、無意味な声を発するといった行動が見られます。一過性チックと言われ、3-4歳ごろに発症し、1年程度で自然に治ります。
運動性チックと音声チックの両方があり、症状が続く場合、トゥレット症候群といって、汚い言葉を無意識に発してしまう汚言症と言う症状が現れます。

原因
一過性チックは、両親の過干渉などのストレスや、入学時などの緊張がきっかけで発症すると言われています。トゥレット症候群は遺伝による病気です。
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摂食障害

心身症の一種で、心理的な原因で食に関する行動に異常をきたす状態です。

症状
拒食症は、ダイエットなどがきっかけとなって発症することが多く、いくらやせても自分が太っていると認識せず、食物の摂取を拒んだり、食べたものを吐くなどし、放置すると死に至ることもあります。
過食症は、非常識な量の食事をとり、太ることを恐れる場合、食後に吐いてさらにまた食べると言った行為が見られます。どちらも若い女性に多く見られていましたが、最近小学生での発症が増えています

原因
さまざまな説がありますが、はっきりした原因は不明です。成熟を拒否する心理や幼少期の母親との関係などが影響するとも言われており、また、中枢神経系の摂食調節機能の異常が見られる場合もあります。

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排泄障害

知能に障害がない子供が5-6歳になってもおもらしをしてしまうことを言います。

症状
尿を漏らすことを遺尿症、便を漏らすことを遺糞症といいます。5歳以上で週に2回以上のおもらしがあり、それが3ヶ月以上続いた場合遺尿症と診断され、4歳以上で月に1回以上便のおもらしをする状態が3ヶ月以上続いた場合遺糞症と診断されます。

原因
トイレのしつけで厳しく叱られたせいで、トイレや排泄そのものに恐怖感を抱いたため、トイレで通常に排泄できなくなることが原因の場合が多く見られますが、神経や膀胱などの身体機能に問題がある場合もあります。遺糞症の場合は、便秘のせいで排泄に苦痛が伴うため、排便を我慢してしまい、便意を感じなくなるためもらしてしまうことが多く見られます。
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起立性調節障害

自律神経失調症の一種で、たちくらみやめまいなど、貧血のような症状が現れます。
症状
朝起きることが苦手で午後になると元気になる、朝礼のときに倒れるなどといった症状が現れます。車酔いを起こしやすかったり疲れやすいように見えることもあります。

原因
通常は、立ち上がったときには血管が自動的に収縮して血液が下半身にたまるのを防ぐ機構が働いているため、急に立ち上がっても立ちくらみを起こすことはありませんが、起立性調節障害の場合、自律神経の働きが乱れているためこのような反射が正常におきず、上半身の血圧が下がって気分が悪くなったり倒れたりします。
自律神経のバランスが崩れる原因としては、ストレスや急激な成長などがあげられます。
治療方法

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過呼吸症候群

呼吸器に病気が無いのに急に呼吸が速くなり、不安を覚える病気です。

症状
呼吸が発作的に速くなり、喉や胸に苦しさを感じます。やがて手足の痺れやめまい、痙攣などを起こすこともあります。

原因
精神的ストレスがきっかけとなって大きな呼吸を繰り返すことで、血液中の二酸化炭素が過剰に排出されてしまい、全身症状が起こります。それによって不安が増幅されるため、さらに呼吸が速くなってしまい、悪循環を起こします。
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過敏性腸症候群

消化管に病気が無いのに腹痛や下痢、便秘がおきる状態をいいます。

症状 下痢や便秘が繰り返され、電車の一駅ごとにトイレに行きたくなるなどといった症状が起きて、日常生活に支障をきたします。

原因
ストレスなどによって腸の運動をコントロールしている自律神経の働きが乱れることによっておこります。排便の異常によって困ったりした体験が、次に同じ場面に出会ったときに思い出されてそれがストレスになり、ふたたび症状が現れるといった悪循環が起きることもあります。
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強迫神経症

不安を起こすような考えが頭に浮かんで、自分でもばかばかしいと気づいているのにやめられない状態です。

症状
周りのものがすべてばい菌だらけのような気がして触れなくなったり、鍵をかけたことを確認したのに再び不安になるなどの強迫概念を持ち、手を洗い続けたり、確認を繰り返したりといった強迫行為を行うようになります。
このようなことは誰にも見られることですが、強迫神経症の場合、手を洗うことでほとんどの時間を費やすなどで、通常の生活を送ることに支障が出ます。
子供の場合、強迫行為だけが表に出る場合が多く、穴を見ると指を入れないと気がすまなかったり、きまった行為をしないと眠れないといった症状が現れます。

原因
脳内の神経伝達物質の機能異常によるものと考えられています。
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境界性人格障害

人格障害にはさまざまなタイプがあり、反社会的で人を傷つけても良心の呵責がない反社会性人格障害や、秩序やルールにとらわれすぎて完璧でないと気がすまない強迫性人格障害などがありますが、それらのうちで思春期に発症しやすく最近増加傾向にあるのが境界性人格障害です。

症状
神経症と精神病の境界にあるという意味での病名ですが、真の統合失調症のような脳の神経化学的異常による激しい幻覚や妄想が続くことはなく、普段は正常な生活をおくることができます。人格障害という言葉から連想されるような重大な精神病のような症状が出るわけではありません。特徴としては、見捨てられることに対する不安が常にあり、あるときは特定の人を賞賛し、何かのきっかけで逆に激しい非難を浴びせたりします。感情が不安定で、短時間のうちに正常な状態からかんしゃくへと気分が変化し、ときに自傷行為が見られます。

原因
自分の保護下にあった子供が独り立ちすることを過度にさびしがる母親の気持ちを無意識に察した子供が、自立と見捨てられる恐怖の間で葛藤することが原因になっているという説があり、また、見捨てられたという経験が、見捨てられるより先に必要のない人間になってしまおうといった心理を引き起こすなどという説もあります。
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反抗挑戦性障害

他人の権利を侵害するような、反社会的で攻撃的な行動を繰り返す障害です。

症状
行動が規範を逸脱し、攻撃的、反抗的な問題行動を繰り返します。通常の少年非行と異なり、年齢相応の行動とはいえない行為を繰り返します。単に喧嘩が多いのではなく、武器を用いたり、脅迫したりという行動をとり、重度になると、強盗、放火、動物虐待などを行うようになります。
児童期に注意欠陥多動性障害と診断された子供が不適切な扱いを受け続けた結果、行為障害を起こす場合もありますが、注意欠陥多動性障害の場合、不適切な行動が本人の悪意や反抗心から行っているのではない点で反抗挑戦性障害とは異なります。
放置すると、成人後、犯罪を繰り返す、反社会性人格障害に移行する場合もあります。

原因
脳の機能障害や遺伝的要素に、愛情の欠如や虐待などの要因が加わって発症すると考えられています。

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ヒステリー

ヒステリーとは、解離性不安障害と転換性障害の総称であり、一般に思われているようなキレて暴れるという行動のことではありません。

症状
解離性不安障害は、記憶や意識が部分的に失われたり、一人の人格の中に複数の人格が存在する多重人格といった症状が現れます。転換性障害の場合は、心理的な原因で手足の麻痺や視力障害といった身体的な症状が現れます。検査を受けても異常はなく、症状も通常の身体的疾患と一致しません。

原因
精神的なストレスがさまざまな症状となってあらわれます。本人は心理的な原因で症状が現れていることを認識していません。過去の虐待や心的外傷などの要因があり、無意識のうちに病気であることによってそれらから逃れようとする心の防衛機構が働いた結果と考えられています。

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心的外傷後ストレス症候群(PTSD)

事故や災害や暴力的犯罪など、日常体験するようなことを超えた事を、体験したり目撃した後に発症します。

症状
特徴的な症状としては、次の3つがあげられます。

(1)思い出したくないのにその場面が繰り返し鮮明に思いおこされ、単に思い出すというのではなく、再びその体験をしているかのように感じるフラッシュバック(再体験)という現象が起きる。

(2)事件が起きた場所や、それを思い出すきっかけとなるものを避けるようになる。事件の前後で自分が違ってしまったように感じ、将来への希望や周囲の人とのかかわりを捨てて抑うつ状態になる。

(3)眠れない、集中力がなくなる、小さい物音にも過剰に反応する、自律神経系の異常に伴う症状が出る。

また、子供の場合、その場面を遊びに取り入れるという反応がおきることもあり、殺人の現場を目撃した子供がそれをごっこ遊びとして再現するようなことをします。

原因
同じ体験をしても発症する人とそうでない人があり、感受性による要因が関与しているとも考えられますが、素因がなくても、あまりにも深刻な心的外傷を受けると、脳の機能に影響を与え発症するという考え方もあります。
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被虐待児症候群

保護者による虐待が継続したために起きる一連の症状です。

症状
身体的な暴力を受けた場合、タバコによるやけどや複数の骨折など、特徴的な傷害が与えられており、死亡する場合もあります。長期にわたって虐待を受けた結果、低身長などの成長障害や情緒障害、知能発達遅滞などが起こります。また、虐待による傷害が治療を受けずに治癒した結果、骨折部の変形などが見られる場合もあります。

原因
虐待を行う原因としては、夫婦の不仲や経済的問題など、虐待者のストレスが子供に向かった場合や、虐待者の精神的な異常傾向、アルコールや薬物依存、虐待者自身の被虐待経験など多数の要因があげられます。継続した虐待によって低身長などの障害が起きる原因としては、栄養不良だけではなく、愛情遮断による発育障害もあげられます。

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注意欠陥多動性障害(ADHD)

最近一般にも認知されてきた病気です。「しつけが悪い子供」と思われがちな行動が特徴の病気です。

症状
主な症状は、不注意、多動性、衝動性です。集中力が無く、授業中も他の子にちょっかいを出し、遊びの順番などが守れないといった行動が見られます。実際、年少期にはよく見られる行動ですが、注意欠陥多動性障害の場合は、それが極端でかつ年齢不相応にあらわれます。学習障害との合併も見られます。

原因
症状からは、しつけや生育環境の悪さのせいと思われがちですが、中枢神経や神経伝達物質の異常によって起きる病気です。また、脳炎や外傷が原因となることもあり、異常がおきる根本的な原因は不明です。

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不登校

以前は登校拒否と呼ばれていましたが、単に遊びたいから学校をさぼるということではなく、登校したい気持ちはあっても行けないという心理があることが理解され、不登校という表現に変わりました。

症状
体の不調を訴えて、学校を休むと午後には元気になるといった前兆をへて、夏休みのような長期休暇の後から学校へ行かなくなるといったケースが多くみられます。親が学校へ行くように言っても、布団から出なかったり、反抗的な態度をとるようになって、不登校が慢性化します。
このとき、子供の心の中でも学校へ行きたい、とか行くべきだという気持ちはあるため、登校を促す言葉に反抗するのです。
次第に生活のリズムが乱れて、外出も避けるようになり、いわゆるひきこもりに進行する場合もあります。

原因
たまたま表面に現れて目立つ現象が不登校というだけで、原因は、本人の資質や環境などが複雑に関係しあっており、ただ学校が嫌いということではありません。幼児期の分離不安やいじめなどがきっかけになることはありますが、本人にも原因がわからない場合も多いのです。
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小児うつ病

本来大人の病気であるうつ病が、最近子供にも見られるようになっています。

症状
気分が落ち込み、楽しいことをしても楽しめない、意欲がなくなるといった症状が現れますが、子供の場合、だるさや頭痛、食欲不振といった身体の不調を感じる、仮面うつ病という状態が多くみられるため、本人や周囲が気づきにくいことがあります。
気づかないまま病気や状況が悪化すると、自殺を図る場合があるため注意が必要です。

原因
セロトニンなどの神経伝達物質の作用が低下することで、うつ状態が引き起こされます。ストレスが引きがねになる場合もありますが、同じストレスを受けても反応には個人差があり、全員がうつ病を発症するわけではありません。うつ病の原因には遺伝的傾向などが関与しているといわれていますが、根本的な原因は不明です。
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