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母子感染について

母親が持つ感染病を、胎児期(胎内感染)や、分娩時、授乳の際に子供に移ることを母子感染(垂直感染)と言います。
分娩時の産道感染については、帝王切開にするなど分娩方法の選択で、母乳感染の場合は授乳の禁止などで予防します。
妊娠前から感染症であることがわかっている場合は医師と相談して妊娠について決めましょう。

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母親の感染症 B型連鎖球菌感染症

母親の膣内のB群溶連菌が胎児期や出産時に感染します。

症状
生後半日から2-3日で発症し、髄膜炎を起こします。悪化するのが早く、呼吸困難やショックを起こして死亡することもあります。

原因
母親の膣内のB群溶連菌が、羊水を通して感染したり、出産時に産道で感染します。
治療方法

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母親の感染症 りんご病(パルボウイルス)

伝染性紅斑の原因であるパルボウイルスに妊婦が感染したことで、胎児に異常が起こります。
症状
胎児が全身に浮腫を起こす胎児水腫という状態になります。自然治癒する場合もありますが、胎内で死亡する場合もあります。

原因
妊娠中期に感染することで、胎児の赤芽球前駆細胞という血液のもととなる細胞が破壊され、貧血を起こすことで胎児水腫の症状が現れます。
治療方法

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母親の感染症 トキソプラズマ症

トキソプラズマという原虫にはじめて母親が感染した場合、胎児に先天性トキソプラズマ症がおきることがあります。
症状
初感染が妊娠初期の場合、胎児への感染率は低いのですが、感染すると重症化します。妊娠後期の場合、感染率は高く、症状は軽くすみます。胎児の異常としては、水頭症、脈絡網膜炎、精神運動障害などがあげられます。

原因
トキソプラズマ原虫は、猫の糞や食肉中に存在し、猫の糞が混じった土や生肉から感染します。妊娠の数ヶ月前から妊娠中にはじめてトキソプラズマに感染すると、胎盤を通じて胎児にも感染します。妊娠の半年以上前に感染が済んでいる場合は心配ありません。

治療方法

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母親の感染症 リステリア感染症

リステリアは自然界に広く分布している菌で、健康な人は体内に入ってもほとんど問題は起きませんが、妊娠中には感染しやすく胎児にも影響を与えます。

症状
発熱や筋肉痛、下痢や嘔吐を起こします。神経系に感染すると頭痛や痙攣を起こし、重症化すると髄膜炎や敗血症を合併することもあります。妊婦が感染した場合、早産や流産の可能性があります。

原因
リステリアに汚染された食品を食べることで感染します。食肉や野菜、チーズなどにも含まれている場合があります。
治療方法

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母親の感染症 真菌症(カンジダ症)

カビの一種であるカンジダに感染すると外陰部の痒みやおりものが見られます。この菌に母親が感染している場合、新生児にも感染する場合があります。

症状
新生児が鷲口瘡や皮膚カンジダ症を発症します。まれに全身に及ぶと、肺炎、髄膜炎、脳腫瘍を合併することがあります。

原因
膣や外陰部周辺の菌が分娩時に産道で感染します。
治療方法

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母親の感染症 先天性梅毒

梅毒にかかっている母親から、胎盤を通して胎児に感染することで起こる病気です。

症状
胎児期にすでに梅毒の症状がでる胎児性梅毒の場合、早産や流産の可能性が高く、2歳以降に発症した場合、角膜炎や、前歯の変形、貧血などさまざまな症状が現れます。

原因
梅毒は患者との性交から感染しますが、母親が梅毒にかかっている場合、子供には胎盤を通して感染します。
治療方法

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母親の感染症 クラミジア肺炎

クラミジアに感染した妊婦から出産時に感染しておきる肺炎です。

症状
生後3ヶ月ごろまでに発症します。発熱は無く、ゼイゼイという呼吸音や多呼吸、端を伴う咳が見られます。

原因
クラミジア子宮頸管炎をもつ母親から産道で感染します。
治療方法

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母親の感染症 クラミジア結膜炎

クラミジアに感染している母親から出産時に感染して起きる結膜炎です

症状
生後1週間ごろ、まぶたが充血し、黄色い目やにが出ます。咽頭炎や中耳炎を併発することもあります。この結膜炎にかかった後、クラミジア肺炎を発症することもあります。

原因
クラミジア子宮頸管炎を持つ母親から、出産時に産道で感染します。
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母親の感染症 単純ヘルペス

母親のヘルペスウイルスが感染し、生後3週間以内に乳児が発症する場合があります。

症状
皮膚だけに症状が現れる表在型の場合水疱ができるだけですが、後に中枢神経型や全身型に移行する場合もあります。眼に症状が出る場合もあります。中枢神経型を発症すると、痙攣やふるえなどの中枢神経症状が現れ、重度の後遺症を起こす可能性があります。全身型の場合、食欲不振や嘔吐といった特徴の無い症状で発症し、進行すると皮膚の水疱があらわれ、肝機能障害や出血傾向が現れて死亡する場合もあります。治っても、多くの場合後遺症が残ります。

原因
母親が性器ヘルペスの場合、胎児期や分娩時に感染します。口唇ヘルペスのある大人がキスをすることや、乳房ヘルペスの母親からの授乳で感染することもあります。
治療方法

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母親の感染症 水痘(水疱瘡)

母親の水痘感染によって胎児や新生児に異常を起こします。

先天性水痘症候群

症状
皮膚に瘢痕があったり、発育障害や中枢神経の異常を起こします。

原因
妊娠初期に母親が水痘に始めて感染したことで胎盤を通して胎児に感染し、先天性の異常を引きおこします。

新生児水痘

症状
生後5-10日ごろから、発疹や発熱といった水痘の症状が現れますが、大人より重症で、肺炎や脳炎の合併を起こします。

原因
妊婦が分娩前4日から産後2日ごろに水痘を発症すると、新生児も発症します。母親からの免疫がないため重症化します。


治療方法

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母親の感染症 麻疹

妊娠中に母親が麻疹に感染した場合、子供に異常がおきる可能性があるとともに母体の症状も重くなります。

症状
発熱や発疹、結膜炎などの症状が出ます。早産や流産を起こす危険もあります。先天性の異常をもたらす可能性は風疹ほど高くはありません。

原因
抗体を持たない母親が、妊娠中に麻疹ウイルスに感染して起こります。

治療方法

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母親の感染症 風疹

妊娠初期に母親が風疹ウイルスに感染すると、胎児に先天性異常がおきる場合があります。

症状
出生児に、白内障、心疾患、聴力障害、知能障害、肝障害、血小板減少性紫斑病などの障害が起きます。これは先天性風疹症候群といわれ、妊娠4週目までに感染した場合、発病率は50%にものぼり、20週目以降は影響があまり無いといわれています。

原因
胎児の器官形成期の感染により、感染細胞が低形成や発育障害を起こし、奇形や障害が起こります。
治療方法

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母親の感染症 HIV感染症

HIVウイルスに感染している母親から生まれた子供はエイズに感染することがあります。 

症状
急速進行型は生後数ヶ月-1歳に発症し、4歳までに死亡します。緩徐進行型は6歳ごろからゆっくりと進行し、非進行型は8-10歳ぐらいまでは無症状です。

原因
ほとんどの場合、分娩時に母親の産道で血液に触れることで感染します。子宮内で感染することや、母乳を介して感染する場合もあります。

治療方法

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母親の感染症 C型肝炎

C型肝炎ウイルスの感染によって肝臓に炎症が起きる病気です。

症状
食欲や元気が無くなり、次第に肝機能が低下します。80%の確率で慢性肝炎に移行し、20-30年を経て肝硬変や肝臓がんを発症します。

原因
ウイルスを保有する母親の血液が、出産時に新生児の粘膜につくことで感染します。有効な予防法はありませんが、C型肝炎ウイルスは感染力が弱いため、実際に感染を起こす確率は高くありません。

治療方法

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母親の感染症 B型肝炎

母親がB型肝炎のキャリアであった場合、分娩時に感染します。

症状
ウイルスがHBe抗原陽性の場合、胎児に感染するとキャリアになり、肝炎から肝硬変、肝臓がんへと悪化します。HB抗体陽性の場合、感染する確率は低いのですが、感染すると劇症肝炎という重い症状が現れる肝炎になることがあります。

原因
母親がウイルスを持っていても、胎内で感染する確率は数パーセントですが、出産のときに血液がついて感染します。
治療方法

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母親の感染症 成人T細胞白血病

母親がウイルスを持っている場合、母乳を与えることで60%が感染します。

症状
潜伏期間は40-50年なので、感染しても発症するのは大人になってからです。感染しても発病しない場合もありますが、発病すると、貧血、発熱、リンパ節や脾臓の腫れなどの症状が現れ、発症後2年以内に多くが死亡します。

原因
母乳中に含まれる成人T細胞白血病ウイルスがTリンパ球に感染します。

治療方法

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